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2005.07.22

おいしいごはん
先日参加したランタンオフに向かう際、ちょっと遠回りだけど高山で飛騨牛を食べてから向かおうという話になりました。飛騨牛は昨年から我が家の課題食材になっていて、その値段からすると今年ナンバーワンのビッグな食イベントになること確実です。相場も調べて予算の上限も決めて、どこの店に行こうか何食べようかと出発前からかなりテンション高くなってました。当日もこのためにちょっと早起きし、道中通行止めで遠回りを余儀なくさせられたときも「すべては飛騨牛のため♪」と耐え、そのせいで店への到着が予想外に遅れて混雑の中1時間半待ってやっとの思いで席にたどり着きました。さあ、いよいよ待ちに待ったあの一口がもう少しで私の口に!

・・・そこからは疑問の嵐ですよ。
自分たちより後に席についたプチブルファミリーの方が我々より先にメニューもらってるのは単純なミスですよね?あちらのみなさんが飲んでる水、なんでこっちには無いんですかね?他の方々には注文聞いて回ってるのになんでここのテーブルだけ聞きに来ないんですかね?なんでライスって注文してからかなり経ってからご飯が炊けてないからパンにしろとか言うんですかね?その際肉の用意はできてるんですが、とか言っておきながらなんでなかなか出てこないんですかね?この時間があればご飯炊けますよね?なんでさっきパンでいいですか、って確認しておきながらその肝心なパンがいつまで経っても出てこないんですかね?肝心の肉も良く焼いてね、って注文したのになんで超レアなんですかね?なんで?なんで?

その辺のしょぼい廉価な店ならともかく、これだけの値段(人生2番目に高い昼ご飯です)の店だからサービスもそれに見合うものであって欲しいというのは間違ってますか?すべてのテーブルに等しく気を配るというのはそんなに難しいことではないと思うのですが。もしそれが無理なら、手が回る数だけのお客さんを案内するべきではないのですか?確かに自分たちは大きさの割に存在が地味なのでどこの店に行っても忘れられがちですけど、ここまで忘れ去られることは今まで無かったです。呆れも怒りも通り越して悲しくなってきました。(食べ物でマジ泣きはデフォルトです)

畳みかけるような店員の仕打ちのせいで味が全然分かりません。本来ならとてもおいしいと思えて当然のグレードなのに、全然おいしく感じられないのですよホントに。そして食べてて全然楽しくない。会話もない。思い切ってかなり奮発したのに、なんでこんな気分で食べなきゃいけないの?これだったら陣屋前で団子食べてた方がずっとマシ。

おいしくあるべきものがおいしくないのはそれに関わる人のせい。それは料理人の腕だけに限らず、それを供する人、食べる人を含む一連の人々が影響してくるのだと思いました。決して食材に罪はありません。楽しいごはんはおいしいごはん。ちょっとイマイチなごはんでも、楽しく食べればいろんな意味でおいしいごはんになり得ます。今回の食事はそういう意味でいうと正直おいしくなかったです。せっかくの飛騨牛なのにああもったいない。

普段から深く考えずに「おいしいものが食べたいッ!」って思ってるけど、おいしいってなんなのかなぁと改めて考えさせられたごはんでした。今度こそは心からおいしいと思える飛騨牛を食べたいものです。