in Nishi-Nihon
2000/09/12

朝のテレビ、嫌なこと言ってる。「紀伊半島各地の道路が通行止めになっています」だと?「伊勢の方まで行けるかなぁ」「もしかしたら海沿いはヤバイかもしれん」と首脳会議していると、宿のオバチャンが一言。「雨の中走ってて楽しい?ねぇ、本当に楽しいの?」・・・。それを言われちゃおしまいなのよ。楽しくなくても走らなきゃいけないときもあるのだ。降ったり止んだりを繰り返す空を見上げながら荷物をまとめる。そこへオバチャンがおにぎりの包みを持ってきてくれた。「こんなもんだけど食べて。」と。嗚呼、人の親切が身にしみる。ありがとう、オバチャン!

小雨になったところをねらって出発したのに5分ともしないうちに大雨にたたられる。昨日の夜、苦労して乾かしたかっぱが一瞬のうちに元通り。今日の最初の目的地は太地。ここの鯨のカタチの土鈴がめっちゃかわいいのです。土砂降りの中、営業している土産物屋をようやく探して中に入る。お目当ての土鈴はすぐに見つかった。あ、なんてこと!箸置きやらお香立てやら貯金箱やらかわいいグッズが目白押し!棚の前でひとしきり大興奮して、結局箸置きを購入。今度来たときはお香立て買おっと。『くじらのおなら』って名前なのだ。

ここまで雨が非道いとどこかに立ち寄る気も起きない。ひたすら伊勢方面を目指して国道42号を北上する。今日のお宿は南勢。ここには町が運営している簡易宿泊施設があって、値段が非常に魅力的。簡易ベッドは1500円、和室は2000円ときたもんだ。さすがに2泊連続で宿に泊まるとなると金銭的にも厳しいので、これを見つけるや否や、即決。

紀伊長島から南勢に行くには細いくねくね道を行かなきゃいけなくて、それを避けようと遠回りして県道33号経由で行こうということになった。それが我らのミステイク。県道といいつつも、実質は舗装林道!道幅1.5m位しかなくて、落石あるし、倒木あるし、山肌から水はだだ漏れだし、路肩は崖だし、ガードレールは当然ないしで、まかり間違ってたら2回程死んでたかもしれん。紀伊半島の道はあなどれないと聞いていたけど、すんばらしい洗礼を受けた気分。這々の体で交流センターに到着。雨のせいか海沿いのせいか、とても湿気てるところだった。じとじと。

本日の宿 南勢町交流センター(2000円/素泊まり)
本日のトラブル アフリカツインのウィンカーがつかなくなった。
本日のおすすめルート 県道3号線(南島紀勢線)