2001/09/15

お泊まりツーリングに行く時の朝の日課。それはWebで天気と渋滞情報をチェックすること。数日前から能登地方のお天気ウォッチングはしていたんだけど、日が近づくにつれてだんだん悪い予報になってるみたい。そして今日の予報では能登地方、しっかりと雨マークが書かれてる。むむ、どうしよう。
雨降るって分かってるところにわざわざ行くのはイヤだけど、せっかく月曜日に休みを取って三連休にしたんだし、出発時に降ってないってだけでも幸せだと思おう。よし、予定通り出発。

環七から見上げる空はまぁまぁのお天気。そして環七は大渋滞。こんなところで早くも予定時刻大幅にオーバー。出発してから30分もしないうちに狂ってしまう計画ってのも切ないものです。でもワタクシは焦りませんよ。だって今日から三連休。みんなの2連休とはゆとりが違うんだもんね。

調布から中央道に乗り、込み合う談合坂を早々に通過して双葉SAにて休憩。ここはまだまだいい天気だけど、北の空には厚い雲が...。凹みつつも先を急ぐ。予報によると雨が降るのは夜からだから、さっさとキャンプ場についてテント張っちゃえば問題ナシ！ここで天気を憂いてるヒマがあるぐらいなら先に進むべし。

中央道は過去何度も走ってるんだけど、その度に涙を呑んでるモノがある。それは諏訪SAのピザ。ここ、なんだかとても旨そうな薄焼きピザがあるんだけど、開店が遅くてツーリングの朝はいつも食べられないのですよ。今日こそは食べたい！時間ももうすぐ10時だし、もうそろそろ営業してるでしょ。ウキウキしながらカウンターへ向かうと、おお、スタッフがいるではありませんか。高鳴る胸を押さえつつ近寄るもそのニーサン、一向に開店準備する気配ナシ。...今日もハズレですかい。T_T）
駐車場でうだうだしてたらバイクの団体が到着した。あ、AfricaTwinの集団ではないですか！連れに教えようと思ったら、小さくなって身を潜めてる。『AfrifcaTwinの群れ、コワイ。おっさんばっかだし』って。...そういうアナタもめちゃめちゃおっさんやんけ。

松本で高速降りて、ルートの検討。阿房トンネルで飛騨に抜けるか、北上して日本海に抜けるか。阿房トンネル経由で行くと変化に富んだ道が楽しめて、目的地まで早く着く。一方148号経由で日本海に抜ける道は変化が無くてつまんないけど、道中蕎麦とか鱈汁とかが食べられる。むぅ〜、どうしよう。旨いもん食べたいのはやまやまだけど、夜の雨のこと考えると早く目的地に着きたい。そんな訳で阿房トンネルへ。

それにしても阿房トンネルってすごいよなー。こんな山の中にこんな快適なトンネルがあるんだもん。走ってる感じはアクアラインのトンネルとあまり変わりがないし。ここに着くまでに通った殺人的に狭くて暗いトンネルとは大違い。排ガスで意識が遠くなるトンネル、バイクには致命的です。お願いだからせめて換気だけでもして欲しい。

飛騨に抜けたらあとは富山へ向かって北上。時はとっくにお昼を過ぎていてモーレツに腹が減ってる。富山で腹が減ったら、やっぱり鱒の寿司。駅弁ではよく見かけるけど、お店でも普通に食べられるのかな？うろうろと探し回ってたら、食べられそうな店発見。いそいそと入って、鱒の寿司と鰤の寿司と蕎麦のセットを頂く。鰤の寿司の方が高いけど、鱒の寿司の方が個人的にはオススメ。
食べ終わってふと外を見ると、地面に黒い点々が...げげ、もう降ってきたの？

雨はあっという間に大粒になってきた。にわか雨じゃなくて本格的な雨。雨宿りしてても止みそうもないからカッパ着て出発。これじゃあテント張れないかな、とも思ったけど一応予定通り高速に乗ってキャンプ予定地の福岡に向かう。
一般道を走ってるときの雨はどってことないんだけど、高速の雨は体に当たる勢いが強いからちょっと痛痒いかんじ。イテテテ、そういえばこの感覚、なんかに似てると思ったらドンパッチじゃないですか。体中にドンパッチのぱちぱちを浴びてる感じ。ぱちぱち、イテテ、ぱちぱち。なんとなく口角が緩む自分がいる。高速で雨に打たれながらニヤニヤする変な人になりつつ、福岡の出口へ到着。

もうこのときは相当な雨になっていたので、料金所のおっちゃんに許可をもらって事務所の自転車置き場で雨宿り。こりゃもうテント張れないなぁ。諦めて宿探しをすることにしますか。
道路公団の事務所で電話帳を借りてビジネスホテルを探す。もう屋根があればどんなところでもいいと思ってたから、安くて近そうなところに電話。幸い空き部屋があったのでそこに決定。

そのホテルは高岡の古城公園のすぐ脇にあるホテルで、探したら結構すぐに見つかった。でも...ちょっとこれって...モロにアレなんですけど。看板にはしっかりと『ビジネス＆観光　Pホテル』って書いてるけど、立地といい建物の構造といい、いわゆるサカサクラゲ。...ゼイタクは言うまいよ。よく考えてみれば駐車場は屋根付きだし、入り口から部屋まですぐだし、風呂とトイレが別々だし、設備としては恵まれてる方なのかも。でも...ねぇ。
駐車場で呆然としてたらホテルのおばちゃんが出てきた。カッパから水を滴らせている我々を見て、親切にもカッパを干して置いてあげると申し出てくれた。あー、それは助かります。ホテルはイマイチだけど、親切そうなおばちゃんがいてなんだか救われた気分。

夜。コンビニが近くにあったので、夕飯を買いに行く。雨はもう止んでいて虫の声が聞こえてくる。明日は晴れるといいな。