2003/7/26

さてさて、今年もギャルミの季節がやってまいりました。
ギャルミ、それは男子禁制の秘められし乙女の楽園。優雅かつ美しく楚々と営まれるキャンプはまるで原野に広がる小さなお花畑。そして頬をなでる風は爽やかで小鳥達は肩に乗りチチチとさえずり・・・なんですか、その疑いのまなざしは。誰がなんと言おうとギャルミはそうなんですってば!(必死)

さて今回参加のギャル達。
ちっちさん@主催者のボスギャル。津々浦々のキャンプ場に神出鬼没。
nin ninさん@左足首にプレートとボルト装着。(バイク乗っていいの?)
ばんちゃん@気付くと道無き道を走っているという二児の母。
junちゃん@今回最もギャルに近い存在。でも実はプチ破壊神
銀姐氏@自称「ギャル銀」。あくまでも自称。
じゅごん@「小腹減った」が口癖の食欲魔人。自称「食卓のスイーパー」

・・・のはずだったんだけど、銀姐氏は仕事の都合で前日ぎりぎりになってあえなく撃沈。ことによっては仕事をちゃっちゃと済ませてから遅れて合流するつもりだったらしいけど、その望みすら打ち砕かれての泣きメールには悲壮感が漂っておりました。

従来なら7月の半ば過ぎに梅雨は明けてるはずだけど、どういうわけか今年はいつまでもぐずぐずしたお天気が続き、週末の天気予報もかなり微妙。非常に難しい判断を迫られたちっちさんが出した答えは「決行!」そのメールが届いた夜、東京はどえらい土砂降りに。そしてjunちゃんからは「車での参加もアリですか?(^ ^;)」とのお伺いメール。まぁギャルミは無理せず楽しくがモットー(だと個人的に思ってる)なので、それもアリかな。(実はちょっとだけうらやましかった)
布団の中で雨音を聞きながら不安にはなったけど、これだけ降れば明日の朝はなんとかなるんじゃないかなーなんて根拠のないことをウトウトしながら思う。

さて当日。
見上げた空には低い雲が広がっているけど、ところどころ雲の切れ間からは青空。これはもしかしたらもしかするかも!?期待に胸膨らませつつ朝ご飯食べながら今日のルートを検討し、もたもたと支度を整えて7時過ぎに出発。
本日目指すのは野辺山にある滝沢牧場。下道で行くルートとか関越回りのルートも考えたんだけど、あまり無理せず中央道でバビューンと行くことにした。高速を走る目前彼方には青い空が広がり、心の中でガッツポーズ。勝った!(何に?)


高速は韮崎で下り、ひたすら北上。途中、買い物をするスーパーを下見しようと思って廻り目平に行ったときに立ち寄ったスーパーを確認してから近くの国道に抜ける。えーと、この国道をちょっと南に行けば滝沢牧場があるはず・・・だけど、なんで高速道路が見えてんの?(@_@)
完全に自分が今いる場所を見失い、やや混乱状態。穴が空くほど地図を見つめてやっと自分が思っていた道と違う道を走ってきていたことに気付きました。自分ではすでに野辺山の近くにいるつもりだったけど、実は北上した道をまた南下していて須玉ICの近くに来ていたのでした。プチショック(T_T)

キャンプ場へは適当な時間に行けばいいんだけど、その前に14時にjunちゃんと鹿の湯で待ち合わせをしてるからそれには間に合うように行かねば。国道141号を淡々と進んで途中で買い物もして、ちょっと時間があったから滝沢牧場もぐるっと見渡して14時ちょっと前に鹿の湯に到着。

・・・なんだけど、なんだかHPで見た鹿の湯と様子が違うような気がする。写真ではもっと大きくてきれいな温泉だと思ったんだけど、ここってある意味ツウ好みの旅館、別の言葉を借りれば(音声トラブルのためしばらくお待ち下さい)って感じ。でもjunちゃん、鹿の湯に入りたいって言ってたよなぁ。私の知らないうちにずいぶん渋好みになったもんだ、などと感慨に浸りつつ旅館前で白色レグホンと戯れながら(というか一方的に攻撃されながら)junちゃんの到着を待つ。14時を少し過ぎた頃、当の本人から電話がかかってきました。

「もしもし〜、junです。今鹿の湯に着きました〜」
「え、どこにいるの?」おかしいなぁ、探すほど広いとこじゃないんだけど。
「え〜、だから鹿の湯です〜」
「私も今鹿の湯なんですが」
「え〜」
「え〜」

お互い鹿の湯にいるのは間違いなさそうだけど、でも相手の姿は見えず。これはもしかしてと思い、場所を再確認。
「junちゃんのいる鹿の湯は国道141号のくねくねしたところの先にある鹿の湯旅館?」
「いえ、私がいるのは八ヶ岳高原道路を出たところの富士見高原の鹿の湯です。」
そらきたビンゴ!ってか、全然違うところじゃんか。
でもよーく考えてみると、junちゃんにメールで送ったURLは富士見高原の鹿の湯のそれだった気もしてきた。間違えてるのはもしかして私?(-_-;;)

私の「鹿の湯旅館」
junちゃんの「鹿の湯」

あとで確認したところ八ヶ岳には鹿の湯は二つあって、マップル関東版(旧)には鹿の湯旅館だけが、そしてマップル中部版(旧)には富士見高原の鹿の湯だけが掲載されてました。う〜む、やっぱり地図と畳とダンナは新しいモノに限りますなぁ。(新しいマップルには両方載ってた -_-;)そんなわけで私とjunちゃんはそれぞれ「鹿の湯」に入って、その後滝沢牧場に集合することに。しかしそれにしてもこっちの鹿の湯はねぇ〜、見た目はほぼ民家。お風呂の方は薄暗い崖に面したプライバシーに配慮した内風呂で、浴槽はこぢんまり。お客さんは私一人で貸し切り状態というのも喜んでいいんだか悪いんだか。かたやjunちゃんが入った鹿の湯は広い露天風呂があり、明るくてキラキラした大きなお風呂。しかもマイナスイオンのドライヤー完備ですってよ、おくさま。なんなんですかねぇ、この差は一体。

そんなわけで風呂はさっさと切り上げ、滝沢牧場へ。すでに到着しているはずのちっちさんは荷物だけおいて買い出しとお風呂に行ってるみたい。自分の荷物をほどいてTIPIに納め、牧場の動物と戯れていたらバイクの音が聞こえてきた。おっ、と思ってそちらを見ると黄色いCBRの姿。nin ninさんだと思うけど違ったら恥ずかしいなぁと思って小さく手を振ってみたらあちらも控えめな踊りを踊ってる。ああ、あの奇妙な踊りはやっぱりnin ninさんだ。
一年ぶりの再会を喜んでいると、そこにまたオフ車が一台到着。「???」と思っていたらjunちゃんでした。今の今まで車で来ると思ってたから分からんかったよ。開口一番お互いに「鹿の湯!」って叫んで爆笑。nin ninさんとjunちゃんの荷物もTIPIに納め、脇に停めたバイクを眺めていたらちっちさんが帰ってきました。お久しぶりです〜(^ ^)

あとはばんちゃんの到着を待つだけ。TIPIの中でちっちさん差し入れのチーズケーキを頬張り、グダグダしてるとTIPIをたたく雨の音がしてきた。ああ、とうとう降ってきたか。急いでバイクを広い屋根の下に移動。私とjunちゃんはそのまま屋根の下で雨が弱くなるのを待ってたんだけど、ちっちさんとnin ninさんはまるで雨が降っていないかの如く普通に外歩いてるし(^ ^;)

焚き火のための薪を買い、ちっちさんが薪割りしていたらまたまたバイクの音が近づいてきた。
あ、ばんちゃんかな?ちっちさんがまずお出迎え、その後遅れて我々もお出迎えしてご挨拶。はじめまして〜。
牧場まであと一息のところで雨に降られてしまったというばんちゃん。ご愁傷様です(-人-)聞くところによると到着が遅れてしまったのは、曲がる必要のないところでうっかり曲がってしまったらそのまま道が怪しくなってきてとうとう河原に出てしまってジ・エンドだったとか。ツワモノというお話は伺っていましたが、のっけからそんなことになっていたとは・・・。

「雨降っちゃったから焚き火できないね〜」とぼやきながらTIPIの中でうだうだ。やはりギャルが集うと食べ物だけは豊富で、nin ninさんが亀饅頭出してきたり、私もSAでゲットしてきたバナナカレーパンを分けてみたり、ばんちゃんも「地酒いる?」なんていって早くも呑んでみたり(^ ^;)いろいろつまんだりしてたらおなかも空いてきて、そのまま夕ご飯に突入。おのおの酒を手に「ギャルの美容と健康を祈ってかんぱ〜い!」

夕飯は各自好きなモノを作って食べるんだけど、またまたおいしいものが回ってきましたよ。ばんちゃん提供の焼き明太子、nin ninさんのキムチサラダ、ちっちさんのウィンナー、junちゃんのワイン・・・。私はちっちさんのネイチャーストーブを借りて炭火焼きに勤しみます。椎茸とニンニクを焼いてみなさんに強制的に食べていただきましょう。だって自分だけニンニク臭くなるのイヤなんだもーん。
それにしてもTIPIの中はとてもギャルらしい光景が広がっていました。足の踏み場もないほど散らかりまくったTIPIの中、ドカシーにくるまる人あり、力強く薪を割る人あり、ニンニク丸ごと焼く人あり、次々と酒を空けていく人あり・・・。男気あふれる空間とはまさにこのこと?いやいや、ンなもんあふれちゃいけないんだってばさ。

さっきから薪を割り続けていたちっちさん、どうしても外で焚き火をやらないと気が済まないらしく、「雨が弱くなってきたからできるんじゃない?」といそいそとセッティング。私は見ているだけのくせに焚き火の指示なんかしてて全然働いてません。ごめんなさいm(_ _)m
はじめは小さい焚き火だったんだけど、だんだん火の勢いが増してきてこれでもかといわんばかりの大きな火になってきました。うーん、ギャルの焚き火にしては豪快すぎるような気もしないでもない。まぁいいや。それにしてもどんどんくべても一向に減らない不思議な薪だったな〜(謎)

不思議な薪も底をつき、そろそろ寝る支度。燃えさしの炭をTIPIの中に持ち込んで寒さ対策。なんとなーく息苦しいような気もするけど、あちこち隙間が空いてるから大丈夫かな。明日の朝、ちゃんと目が覚めますように・・・。

2003/7/27

次の日の朝。
ちょっと肌寒くて5時に一旦目が覚めるも、まだ眠いし寝袋から出るのイヤだから再び眠りの底へ。それからしばらくして誰かが起きてごそごそ動いてる音で改めて起床。よかった、ちゃんと生きてた〜(^ ^;)
すっぴんの顔をさらしつつ(いつもそうだけど)寝床を片付け、朝ご飯の準備。昨夜炊いておいたご飯でお茶漬けを作っていると、雨に濡れた子犬のような目で私を見つめるnin ninさんと目が合う。「・・・食べる?」「えっ、いいの?いやでも」とかいいつつ、既に手に握られているmyスプーン。はいはい、いっぱい食べて大きくなるんだよ(^ ^;)
そんなこんなしていたら時刻はもう8時。一般のお客さんが来る前にバイクを駐車場に移動しなくちゃいけないから、大急ぎで並べて記念撮影。

左から私@MOTO6.5、ちっちさん@SEROW、nin ninさん@CBR、
ばんちゃん@DF、junちゃん@sherpa
右肩に今回欠席の銀姐氏も入れておきました(^ ^)

9時からアイスクリーム作り体験を申し込んでるので、大慌てで荷物をまとめる。私以外のみんなはサクサクとまとめて早くも駐車場に移動してるけど、私の荷物は全然まとまる気配ナシ。待って〜、置いてかないでぇ〜!

今回のギャルミでみんながとても楽しみにしていたアイスクリーム作り体験。いかにもギャルっぽいイベントだから「私たちにぴったり♪」なんて言ってたけど、現実はそうではありませんでした。アイスクリームの作り方というのは要は材料をボールに入れたらひたすら冷やしながら撹拌する作業に終始するわけでして、それはとにかくスピードとパワーのいる作業だったりするのです。しかも混ぜてるとだんだんもったり重たくなってくるけど手を緩めてはイケナイというマッスルヒート一本勝負。まぁでも5人もいればなんとかなるっしょ。

説明のお姉さんは、約20分ぐらい混ぜるって言ってたから頭割りして一人4分だね。なんて言ってたけど、絶対そんなに体力持ちませんて。頑張れても30秒が限界。「もうダメ〜!」「うっ、腕がー!」「頑張って!応援の踊りを踊ってあげるから。」「力抜けちゃうから踊らないで〜っ!」なんて騒ぎながら交代しつつ20分。なんとかアイスっぽくなってきました。撹拌が終わったらしゃもじで平らにならしてじっくり冷やします。ではちょっとつまみ食いでも・・・。


できた〜♪

さっそく試食。ウマ〜♪やっぱり苦労するとまた格別のおいしさです。料理番組なんか見てると、材料を機械に入れてスイッチポンでアイスが出来てるけどホントはこんなに苦労するもんなんだねぇ。

アイスを食べ終わってちょっとまったりしたらそろそろみんなとお別れの時間。まず先陣を切ったのがnin ninさん。静岡は御前崎からの参加なので、高速が微妙に使えないため早めに出発です。またお会いしましょ〜(^ ^)/~~~
nin ninさんを見送ったら次はちっちさんとばんちゃんが連れ立って出発。ばんちゃんオススメのハーブニンニクを一緒に買ってから帰るんだそうな。ばんちゃん、今度は河原に出ないようにね。ちっちさんもまた東京に来ることがあったら遊びましょう。どうぞお気をつけて〜(^ ^)/~~~
最後に残ったのは私とjunちゃん。私は特に予定があるわけでも先を急ぐわけでもないので、馬に乗りたいというjunちゃんの姿をカメラに収めてから帰ることにしました。でも受付でレッスンの申込をしたところ、早くても40〜50分待ちとのこと。後ろ髪を引かれつつも残念そうに諦めてました。また機会があったら乗りにきなされ。
それから売店で妙に塩辛いけどおいしいベーコンの固まりを買って二人で分けて、牧場を後にします。愛知に帰るjunちゃんは141号を南下、関越道経由で東京に帰る私は141号を北上。国道に出たところでサヨナラしました。

それからの道中は淡々と。そういえば牧場にきたのにソフトクリーム食べてないことに気付いたので、途中寄り道して某牧場の超激ウマソフトクリームでも食べて帰ろうかとも思ったけど、家でたまりにたまった洗濯物をなんとかせねばらないことを思い出してやっぱりまっすぐ帰ることに。う〜ん、なんて所帯じみてるのかしら(^ ^;)

高速では給油しようと思って立ち寄ったハイウェイオアシスにガスタンが無くてかなり焦ったりもしたけど(すでにリザーブに入ってた)、渋滞に巻き込まれることもなくサクサクと練馬に到着したのでした。あ、そうそう。新座の料金所で下りるとき、一度通ってみたいと思ってた二輪用のレーンを使うことが出来ました。だからナニってわけじゃないんだけど。

そんなこんなで平均年齢オーバー30のギャルキャンプ、これにて終了〜。次回からギャルミならぬ「ギャグミ」になるとかならないとかいう話もあるらしいけど…この内容(というか面子)じゃ仕方ないかもね(^ ^;)

- おしまい -
※写真提供:ちっちさん&junちゃん Thanks!!
※ちっちさんのツーレポはこちら