MOTO × MOTO × MOTO

2004/3/21

ああとうとうこの日が…(T_T)

MOTOに乗り始めてから4年間、いつの日かMOTOを並べた光景を見てみたいと願っていたワタクシ。昨年の6月、ナカムラさんの白MOTOとご対面してから9ヶ月、今回はさらに一台、Kenny'sさんの赤MOTOとご一緒できる機会に恵まれました。やっぱり長生きはするもんです。赤MOTOが第二次(かどうかは知りませんが)改造を終えたという報告を受け、これは新鮮なうちに拝見せねばと今回お披露目会を開催した次第であります。

今回のお披露目会の集合場所は奥多摩。前日までは秩父方面を目指そうと言っていたのですが、前日に降った雪を見て急遽予定変更。集合してから天気や道路状況を見て場所変更含め、フレキシブルに判断しましょうということに落ち着きました。(ただのヘタレとも言う)

さて当日。前日銀姐氏(←今回唯一の生き証人)から仕入れた「ネリマ近辺から集合場所までは2時間近くかかるよ」の言葉を信じて朝7時すぎに家を出発。先週乗ったから余裕でエンジン始動…と思ったら微妙にイヤイヤするMOTO。こらこら、今日だけはそんな甘えは許しませんよ。MOTOと根比べすること約5分。ひなたぼっこさせたりなだめすかしたりしてなんとか始動。

集合場所のマックまでは千川通り→青梅街道の簡単ルート。朝の寒さに身を縮めつつ朝マックだけを楽しみに目的地へ向かう。無事8時過ぎに待ち合わせ場所に到着♪…ってちょいとちょいと、1時間で着いちゃったじゃないの。集合時間は9時過ぎなのにあと1時間、何してろっていうのさ!と銀姐氏を心の中でやんわり責めていたところ、信号一つの差で銀姐氏到着。…まぁ本人も早く来てるからヨシとしましょう。

と、携帯に白MOTO・ナカムラさんからの連絡。はいはい、もしもーし。
「MOTOが動かないんですが…」
「え〜〜〜!バッテリーですか?」
「いや、バッテリーはあるんですけど…」
「うちのも今朝イヤイヤして動きませんでしたけどなんとかなりましたよ。押し掛けとかでなんとかなりませんかね?(←結構無責任)」
「押し掛けってどうやるんですか?」
「多分1速か2速に入れて無理矢理動かしてたような。」
「じゃあもう少し粘ってあとでまた連絡しますー。」
「MOTOにはよくあることなのでお気になさらずにごゆるりと(^^)」

これくらいで凹んでいたらMOTOには乗れません。とはいえ結構ヤキモキしながら朝マックしていたら再度電話が掛かってきました。どうやら押し掛けでなんとか動いたらしく、これから首都高-中央道経由で八王子に向かうとのこと。首都高はどのルートがいいのか聞かれたけどよく分からないので「テキトーに頑張って来て下さい」と伝えて電話を切る。姐氏には「そんな冷たいこと言って」って言われたけど、だってホントに首都高分からないんだもの。やたらなこと口走って首都高の藻屑になられても困るし、だったらバイク乗りの嗅覚でなんとかしてもらった方が確実っぽい。

時間も9時近くなり、そろそろKenny'sさんが来そうな予感。するととどこからともなく爆音が近づいてきたのでこれは絶対に間違いないと思い、速攻駐車場へ。そこには赤く艶やかなMOTOと若者が佇んでおりました。「どーも、じゅごんです」ご挨拶をして軽く赤MOTOを観察。もう「ははぁ」とか「ほぉ〜」とか感嘆詞しか出てきません。ナカムラさんが少し遅れることを伝え、ひとまずマックの中で銀姐氏を紹介。

小一時間ほど談笑していたらナカムラさんから「八王子に着きました」とTel。16号沿いのマックに来るように伝え、しばし待っていると美しい白MOTOの姿が。ああやっぱり白MOTOってステキ。前回見たときは街灯と月明かりの元だったけど、太陽の下で見ると目映いばかりです。寒さに凍えるナカムラさんを店内にお迎えし、ほぐれるまで引き続き無駄話及び本日のルート検討。各々の諸事情を鑑み、ルートは『奥多摩湖経由、山梨にちょっと入る』に決定。
出発の前に駐車場でじっくりMOTO観察会。といっても見られているのはもっぱら赤MOTOと白MOTOだけだけど。私の橙MOTOはあまりにも普通なので観察対象外(-_-;)

左:前からみたところ。これでMOTOって分かる人がいたら凄いかも。/右上:右後方から見たところ。カッコイイ。/右下:コックピット。デジタルメーターたくさん。

恐れ多くも跨らせてもらったんだけど、ポジションが全然違う。ハンドルもシートもステップも変えてあるから当然っちゃ当然だけど、完全に前傾ポジション。ということは、私にはとても乗れないってことね。怠けたポジションに慣らされた私のカラダ、前傾を保つための筋肉は完全に退化してること確実だし。

白MOTOと赤MOTOは同じボスコ-ヨシムラのツインマフラーを付けているのだけど、前者はチタンで後者はステンレス。素材の違いは音の違いにも出ていて、チタンの方は軽やかでリズミカルな打楽器系の音だけどステンレスの方はやや低めの響き渡るドロドロサウンド。マフラー以外にもセッティングとかその他モロモロ変更点の影響もあるのかもしれないけど、この比較はなかなか興味深いです。いずれにせよいつも聞き慣れた『シュトトトトト…』というノーマルの音に比べて存在感が格段に違い、腹の底から沸き出るようないてもたってもいられない気持ちにさせられてしまいました。このマフラーが付いてたら私ももっと攻めの走りができるのかもしれません。(微妙に嘘)

銀姐氏、私、ナカムラさん、Kenny'sさんの順で奥多摩湖畔の「水と緑のふれあい館」を目指します。途中信号で止まったらすぐそこのコンビニにたむろするバイク乗りの視線が痛いこと痛いこと(^ ^;)橙MOTO1台ならともかく、後ろに白MOTO赤MOTOが爆音で並んでるんだから注目されないわけないか。でもできればそんなに見ないで欲しいんだけど…。
道中後ろから来るバイクにどんどん抜かされつつも、無事昼食予定地「水と緑のふれあい館」に到着。私はここの名物らしき「奥多摩清流定食」を注文。なかなか美味でした、と書きたいとこだけど話しながら食べたので味を良く覚えてません。多分おいしいんだと思います。

奥多摩湖畔でMOTO3台。感涙...(T_T)

なんだかだんだん雲行きが怪しくなってきて気温も下がってきたし17時には会社に行かねばならない(!)というナカムラさんの事情もあるので先を急ぎましょう。目的地は山梨県にちょっとだけ入った駐車場。さっきと同じ順番で走り出してしばらくしたらすぐ後ろに爆音と赤い影。結構いいスピードで先導する銀姐氏を観察するため(?)、もたもた走る私を軽く抜いて順番交代。姐氏と赤MOTOが遠ざかっていきます。ところで「いつも一緒に行く人たちに『自分の前はうるさいから走るな』って言われます」ってKenny'sさん言ってたけど、私はそんなにうるさいとは思わなかったなぁ。MOTOだからってことで無条件に許容してるのかもしれないけど。

しばらく行くと「ここから山梨県」の看板があり、10mぐらい入ったところに駐車場があったので停車。そもそもなんでこんなに山梨県にこだわっているのかというと、ナカムラさん未踏の地だそうで「近いなら行ってみたい」という希望があったから。たかが10mですが山梨県には違いないからこれで納得していただきましょう(^ ^;)しばらくネコと戯れたりお話ししたりしたらナカムラさんタイムアウト。東京横断の長い長い帰宅の旅に出発なさいました。
で、残された私と銀姐氏とKenny'sさん。ホントはさらに奥まで行って南下して上野原で解散しようという話だったんだけど、頭上にある電光掲示板の『この先凍結の恐れアリ 走行注意』の文字を見て『やっぱり行くの止めよう』とあっさり決定。じゃあ来た道戻って解散かなぁと思っていたらKenny'sさんから『もしよければうちのガレージに来ませんか』との嬉しいお言葉。ガレージでまったりは銀姐氏&私の得意技。『こんな妙齢のレディースがお邪魔してご迷惑じゃないかしら』と言いつつも行く気マンマン。

きっと今日ここまで我々のちんたらしたペースに付き合って頂いてかなりウズウズしてるだろうKenny'sさんには先に走ってもらい、某駅前で待っててもらうことにして出発。きっとかなり早いんだろうなぁとは思っていたけど、カーブを一つ曲がり二つ曲がり三つ曲が…ったときにはすでに姿ナシ。早っ!あの爆音すら聞こえないってことはもうかなり離されてるってこと?
私と姐氏は途中渋滞に揉まれながらもなんとか待ち合わせ場所の駅前へ。駅前の珈琲屋さん前に赤い物体を発見したので脇にバイクを止めてると店の中からKenny'sさんが出てきました。30分ぐらい待ったそうです。っつーかね、ホントに早すぎです。

ここで珈琲なぞ飲みながらまたまた無駄話。しかしそれにしても今日一日で一体どれほど休憩してるんでしょうね。きっと確実に走ってる時間より話してる時間の方が長い気がする…まぁいいのだ。珈琲飲んで小腹が満ちたところで駅から程近いKenny'sさんのガレージへお邪魔します。
「散らかってますけど」と言って見せてくれたガレージはいやまぁそれはいろんなモノやバイクが置いてあって、解体中のバイクの他に大小取り混ぜて複数台。その広さは我が家の居住スペースぐらいあって、ちょっと物を動かせば暮らせそう。私と姐氏が目を丸くしてるところにさらにあれこれ小ネタを見せてくれたり細っこいバイクに試乗したりちっこいバイク(↓)に試乗したりすんごいバイクに試乗したり。もうここはバイクのテーマパークか、ってぐらい盛りだくさん。さらに追い打ちをかけるようにMOTOのキャブの解体ショーまでしてくれてとても勉強&楽しませて頂きました。

左:姐氏、BMW/GS1100試乗中。 右:MOTOのキャブ。手タレは姐氏。

空も暗くなり始めた18時、ぼちぼち帰りますかね。おもちゃ箱みたいなガレージに後ろ髪を引かれつつも帰宅の徒につきます。姐氏の先導にただただくっついていき、渋滞に揉まれ、へろへろになって家に着いたのは20時半すぎ。久しぶりのツーリングでカラダ的にはかなり疲れたけど、気分は大満足。次回はもっと多くのMOTOを並べるのだ!と決意を新たにしたのでした。