箱根ツーリング

2005/11/07

10月に休日出勤した分の代休を月曜日に取りました。幸いだんなも代休の貯金があったので、示し合わせて同じ日にお休み。天気予報によると雨は明け方には止み、明日は気温も上がって気持ちのいい快晴の1日になるとの予想。これはひとつ、平日の快適ツーリングに行くしかないでしょ。

行き先は奥多摩、秩父と二転三転して最終的に箱根に落ち着きました。箱根は日帰りツーの定番ルートだけど、実はバイクでは一度も行ったことがないのです。電車や車では何度か行ったことあるので、バイクでも一度ぐらいは行っておこうというのが今回の決めてになりました。それに箱根は平日でないと道が混んで混んでしょうがないというのもあるし。

朝は遅めの7時半出発。平日の朝の渋滞状況はよく分からないけど、下り方向だからそんなには混まないと予想。裏道を多用したおかげもあってそんなに渋滞に巻き込まれずに中央道・東京ICまで到着。対向の上り車線は延々と車の列が伸びてるけど、下り車線は車も少なくて快適そのもの。平日ツーってこんなにステキなものなのね。プチ感動。

朝ご飯と給油のために海老名SAで休憩。いつもならバイクで溢れ帰っている二輪置き場もスカスカです。自分たち入れても12〜3台ぐらい。そんな少ないながらも約10台が外車であることに気付いて、平日休みの職業と外車率には何か相関があるのかなぁと考察してみたり。この論文は近日中に学会に発表予定ですので乞うご期待←絶対しません
10時頃海老名出発。空は雲一つない快晴で、雪をかぶった富士山の姿もまぁまぁよく見える。気温も高いから走ってて寒くないし、MOTOの機嫌もいいし、人も少ないし、こんなにも万事素晴らしいツーリング、ここ近年無かったかも。この上もない幸福感をかみしめつつ走る。

怪しい雲がモクモク・・・
そんなささやかな幸せに早くも暗雲が立ちこめそうな予感がしてきたのは足柄SAで休憩してたとき。なんか雲が出てきたなぁと思い始め、箱根の山の方見たら山頂付近が白いガスに包まれてます。そしてさっきまでくっきり見えていた富士山も雲の中にお隠れの様子。ちょっとちょっと、今日は夜まで降水確率0%のはずじゃなかったの?すかさず携帯で天気をチェックしてみたら、相変わらず好天の予想。てことは、一時的な雲なのかな?あの山を越えたら晴れてるのかも。とにかくここまで来ちゃったんだから行ってみるしかないか。

御殿場ICから降りて箱根方面へ。山頂を覆っていたガス、さっきは分からなかったけど角度を変えて見たら見事なくらいにくっきりと山を分割してる。左はガス、右は快晴。はてさて、自分がこれから向かう道はどっちかな?

・・・お約束通り我らが行く道R138はガスに包まれてました(T_T)さっきまでの浮かれ気分はどこへやら、気分は萎えてく一方だけど、いつか晴れると信じて行くしかあるまい。ちなみに今日はカッパ持ってないから降られると大弱りなのですよ。こんなことなら防寒着も兼ねて持ってくればよかった。最後の最後まで悩んで置いてきたからなおさら悔しい。R138、途中の分岐で箱根スカイラインへは入らずにトンネル抜けて仙石原方面へ。

できれば中を走ってみたい
トンネル抜けたらなんと快晴。これぞ箱根マジック!あっちゅー間に気分は晴れやか〜♪文字通りまさにお天気屋ですね。そのまま山降りて適当に曲がったら一面のススキ野原。そうか、あの有名なススキ野原はここだったのか。話には聞いてたけど知らなかった。ちょっと失礼してMOTO停めて写真撮影。一面のススキ、派手さはないけど秋っぽい寂しげな風景でしみじみとステキでした。

ススキの後は芦ノ湖方面に降りて、黒たまご食べるために大涌谷へ向かう。本当はロープウェーに乗りたかったけどまぁいいや。目的はタマゴだし。県道をうねうね登っていくと急に渋滞。なにこれ、もしかして駐車場待ち?ここは当然バイクの利点を生かして「ちょっとごめんなさいね〜」とつぶやきつつすり抜けします。(ちなみに最近すり抜けするたびに猫村さんの「すりすり」を思い出してニヤリとしてしまう私)
バイクは適当なところに停めて(有料駐車場もあります。二輪\120)黒タマゴを買い求める。6個500円。ばら売りはナシ。うーん、一人あたりノルマ3コか。そんなには要らないんだけどしょうがないか。一つ食べると7年長生きするというこのタマゴ、実は今までにも4〜5個は食べてるから今日の分と合わせて合計7〜8個。都合49〜56年長生きするって計算です。元々自分の寿命がどれくらいなのか知りませんが、正直そんなに長生きしたくありません。むしろMOTOに食べさせてあげたいぐらい。給油口から入れてあげようかな。

 

外は黒いけど中は真っ白。塩もついてます。

タマゴ自体は普通のゆで卵の味。三つ目はさすがにモソモソしてつらいです。

タマゴの後は今来た道を戻って芦ノ湖スカイラインへ。だんなはどういうわけか微妙に不満げだけど私が「見晴らしイイところを走りたいのっ!」と強固に主張。それにどこかステキなところでMOTOの写真も撮りたいし。
芦ノ湖スカイラインは思ったほどバイクも車もいなくて、自分のペースでのたくら走る。あまりにも人がいないので遊びがてら座る場所をちょっと後ろ目にして走ってみたら、たかが数センチなのに今まで味わったことのない、体がグイグイ引っ張られる感覚が味わえてなかなか興味深かったです。心なしか車体の操作もしやすかったような気もしないでもない。多分私が今まで座ってたのは前すぎたんだなきっと。(6年近く乗ってて気付いてませんでした)

見晴らしのいい茶屋で一休み&いろいろ写真撮影。海外からのリクエスト「MOTOとオーナーが一緒に映ってる写真をクレ!」を撮ってみたり、こんな小ネタ↓撮ってみたり。撮りながらだんなと「山の向こうの雲、夏の雲みたいだね〜」とか呑気なこと言ってたけど、実はこの夏雲もどきがあとでステキなプレゼントをくれるとはこの時チラリとも思ってませんでした(-_-)

左:手乗りMOTO。一家に一台いかが? 右/憎き夏雲もどき

茶屋を出発し、昼ご飯を食べるところを探しつつスカイライン抜けてR1へ。R1は流石に車が多くて思うように進めない。空腹もあってちょっとイライラ。湖周辺では心惹かれる店が無かったのでそのまま下山。相変わらず渋滞。平日の昼過ぎでこんなに混雑してるなら、休日なんかはとんでもないことになってんだろうな。絶対来るの止めよ。
ようやく箱根湯本駅。駅周辺にバイク停めて昼ご飯食べがてら散策しようと思ってたらいい停め場所が見つからなくて、そのまま車の流れに乗ってスルー。おいしい練り物も買いたかったのに・・・(T_T)仕方ないので小田厚道路に乗ります。

辛そうに見えるけど辛くないです
小田厚上空には灰色の雲がかかっていて、なんかイヤな雰囲気。でも天気予報を端から信じていたので雨の事なんてこれっぽっちも心配してませんよ。お腹空いたので大磯PAで遅い昼ご飯のトマトラーメンを頂く。「大阪で人気上昇中!」のようなこと書いてあったけどホントかいな。味は普通にトマト味のラーメン。スープがぬるかったのが不満。
ご飯の後はベンチでお昼寝。。。のつもりが、だんなが「なんか雲行き怪しくない?」って、そんなのさっきからずっと怪しいってば。何をいまさらの感が強いけど念のために早く帰ろうと出発の準備してたら

雨キターーー!

大粒の雨です。二輪置き場の屋根を激しく叩いてます。あまりにもあんまりな展開に唖然。降水確率0%で雨って降るんですかそうですか。ここ最近ずっと天気予報に裏切られ続けてきたのに、今日に限って信じた私が莫迦でした。で、カッパ持ってない私はどーすりゃいいんですかね。。。
しばらく待つか今すぐ行くか。この先の雨が読めないので非常に悩みどころだけど、幸い雨も小降りになってきたから出発しますか。覚悟決めてPAを出るや否や

さっきよりさらに大粒の雨キターーー!!

もうこれは笑うしかないです。あっという間に下半身ずぶ濡れ。上半身は辛うじてジャケットが撥水してるけど、濡れるのも時間の問題でしょう。さらに追い打ちをかけるように車が追い抜きざま、右斜め下からえぐるように跳ね上げた水をお見舞いしてくれました。泣き面に蜂とはまさにこのこと。
前方に延々と広がる灰色の雲に腹をくくったら、だんだん雨が止んできました。そしてしばらく行くと地面乾いてるし。てことは、もしかしてあそこだけ降ってたってことですね。もう今さら何もコメントしませんけど(-_-)

下半身ずぶ濡れになったとはいえ、MOTOのエンジン熱で徐々に乾いてきてるのがせめてもの救いか。でも一番乾いて欲しいお腹あたりがいつまでたっても水冷状態。お腹を冷やさないようにと思って着用してきた腹巻きウエストウォーマーが仇になって、お腹から腰から背中まで強制冷却してくれてますよ。寒すぎる(T_T)

一刻も早く帰りたいけど速く走ると余計冷えるというジレンマに翻弄されつつ、帰途を急ぐ我々なのでした。今度の今度こそ、雨に濡れずに楽しめると思ったのに・・・今度こそ、今度こそ次に期待。