■MOTO6.5のスペック 《補足》
※MOTO6.5のスペック《諸元表》はコチラ>> ||| 車重の話 ||| 取扱説明書には車重183kgと書いてありますが、各種カタログを見てみると乾燥重量150kgと書いてあります。その差、実に33kg。 ※各種カタログはCatalogueのコーナー参照 |
*1:ちなみにガソリンの重さは1Lあたり約0.75kg。 |
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649.5cc 4ストローク単気筒5バルブ(吸気3、排気2)、DOHCドライサンプ方式。ボアストロークは内径100mm*行程82.7mm*2のショートストローク。 なお、バルブはフェラーリF1技術であるラジアルバルブを採用。(ペガソも同様)。ラジアルバルブとはバルブの角度が中心から少しづつずらしてあり、混合気流入時に自然とスワール(渦)をつくるという機構・・・らしい。燃焼室が球形に保たれる(=燃焼効率が良い)などの利点もある。MVアグスタF4にも採用されている。 |
*2:排気量の計算は50*50*3.14159*82.7 =649523mm3 =649.5cm3 =649.5cc |
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||| タンクの話 ||| MOTO6.5のタンク容量はユーザーマニュアルによると16L、うちリザーブが2.5L。通常走行時の燃費を12km/L*3で計算してもリザーブ入るまでに162km走れる計算だけど、実際はそれ以下でリザーブに入ります。というのは燃料コックの位置がタンク最下部よりも上についているため、タンク内のガソリンをすべて使い切ることができないからです。どれくらい使い切れずに常に残留するのかを計った人の話では約3Lなんだとか。 すなわちリザーブに入る前まで使えるガソリンの量は10.5L。走行距離にして120km〜150kmぐらいでしょうか。はじめてMOTOで走行する時は給油タイミングに気を付けましょう。 しかし、このおかしな仕組みも年式が新しいものは改善されています。96年前期ぐらいまでに製造されたものの燃料コックは右に一つだけですが、96年後期からは左右両方にコックが付いているらしく、さらに新しいMOTO6.5は左のみにコックが付いているようです。ちなみに左のみにコックがついているものは位置だけでなく、汲み上げ?の機構もモーターによる方式に変更になったようです。 あとガソリンが非常に入れにくい給油口の形状をしています。ノズルをちゃんと入れないとガソリンが噴水のように噴き出したり、エンジン下からガソリンが滝のように流れ出たり(共に経験済み)・・・という事態になることがありますのでしっかりと見張ってるか、もしくはセルフで入れる方が良いでしょう。 |
*3:通常走行時はだいたい11〜14km/Lぐらい。高速だともっと伸びる。 |
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||| キャブレーターの話 ||| 使用キャブレータはミクニBST40のシングルキャブ。 このキャブを採用しているバイクは国産だとSUZUKI/GOOSE350、外車だとKTM/640LC4-SUPERMOTO/640DUKEがあるようです。 また、キャブレーター〜吸気バルブへつながる一連の流れは下記のような希有な構造をしているそうです。 キャブ:BST40(1個) ※吸気ポート補足:シリンダーヘッド内吸気ポートの部分はWの字の上辺の様な形、下辺の2個の穴から上辺の3個(真ん中は集合) |
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||| ガソリンの話 ||| ユーザーマニュアルによると無煙ハイオクガソリン(オクタン価95以上)が指定されています。ただしここでいうハイオクガソリンは「イタリアの」ハイオクガソリン。 日本でのガソリンの種類はレギュラーとハイオクの2種類ですが、ヨーロッパの方へ行くと3種類なのだそう。(表1)
MOTO6.5の指定はオクタン価95以上とのことですから、日本で給油する際はレギュラーとハイオクの中間ぐらいのものを入れたいところです。私は普段ハイオクを入れていますが、知恵者のご提案によれば残量が半分ぐらいになったらレギュラーとハイオクを交互に給油すれば95に近いオクタン価のガソリンを得られる&ちょっとだけ経済的とのこと。これ聞いてから私も時々やってます。(ハイオクとレギュラーは混ぜても構わないんだそうです) |
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||| マフラーの話 ||| 直管に見えるマフラーですが当然直管ではありません。エンジン下部に湯たんぽのようなサイレンサーがついています。2つの排気バルブから伸びる2本のエキパイは集合部分の近くで一旦集合、湯たんぽの中をくねくね通って距離を稼いだ後、左右のマフラーに分岐→排気されているようです。 MOTO6.5特有のアフターファイヤーはこの変わったマフラー形状によるところも大きく、PS調整である程度までは軽減できますが、完全になくすことは難しいようです。 ※アフターファイヤーとバックファイヤーの違い。ものすごく簡単に言うと「燃焼しきれない混合気が爆発する」という事象は同じですが、マフラーで起きるのがアフターファイヤー、マフラーより前の行程でおきるのがバックファイヤー。他にも違いがあるようですが、これ以上は聞かないで下さい(^_^;) |
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